23年薔薇庭訪問記7,野田・田口さんの庭
田口さんは永らく野田ガーデニングクラブの事務局長を務めていました。会報の制作や発送など大変だったと想います。
肥後さんの話を伺うと野田ガーデニングクラブの結成は田口さんが動いて、肥後さんが会長に就任し発足したようです。
田口さんの庭へは、長いアプローチを辿ります。このアプローチから田口さんの自然風な庭が始まります。
少し大げさになりますが、私はいつも個人の庭は所有者の宇宙観、自然感の表現だと想っています。そこでの植物の選択は、自然界にある自分が一番好ましいと思うものを集め、自分で限定した小空間を作ります。その小空間が自分にとって安らぎの空間になるよう日々樹木や草花と協調しながら手入れを行っていきます。植物は一年中同じ姿を保つ種より、四季折々に変化する種の方が、自然の変化、ひいては宇宙の鼓動が感じられるでしょう。雑草もまた自然の変化を感じさせてくれますが、雑草をコントロール可能なスペースに留めるよう努力するでしょう。
田口さんの庭は極めて自然風です。しかもコントロール可能な範囲に意識的にとどめているように感じます。
ランブラーのギスレイン・ドゥ・ヘリゴンドウとコーネリアはコントロール可能な見事な自然樹形を作っています。
足元のギボウシやさまざまな宿根草がとても自然風です。
サマースノーやバレリーナなど田口さんは大輪の花より小輪の花の方が好むようです。
緑の中で照葉も効果的に使われています。