23年薔薇友訪問記9,野田・今村さんの庭

今村さんにはどうしてこんなにパワーがあるのだろうか、ガーデニングクラブの内見会の参加者は皆異口同音にそう話していました。
今まででも他の人の庭の3倍以上あるのに、家を建てて庭の面積が少し減ったとはいえ、道路をはさんだ老人施設の何もない場所に、新たに庭を作り始めたのです。
それもかなり本格的なガーデンなのです。

初めて今村さんの庭を訪問をした時、広い庭に千鳥草やオルレア、ジキタリス、ムラサキセンノウが咲き乱れていたことを想い出します。その当時に比べると私の知らない宿根草が大幅に増えています。

通りに面した長いフェンスに薔薇を初め花々が咲き乱れているのでとても目立ちます。

毎年、道路を挟んだ対岸から撮影したことはありませんでしたが、新たに庭を手掛けた老人施設側から初めてカメラを向けました。

今村さんは庭のどんな場所でも手を抜かず、その場にあった薔薇や草花を植えています。今まで気が付かなかった庭の場面でした。

今村さんは初めて訪問した時から、庭に大改造を加えています。その改造の規模は半端ではありません。
まずDIYで石材とレンガを使用し花壇を仕切り、ガーデン内の通路には全て石材を敷き完全な回遊式庭園に改造したのです。ガーデンが広いため資材の量は半端でなく、これらを全てDIYで行いました。
石材を使用したDIYは購入して運ぶのも大変だし、地ならしをしてそれを敷くのも容易ではありません。

更には庭全体をお母様のためにバリアフリー化しました。私もこれほど完璧なバリアフリーの庭を見るのは初めてです。

今村さんの庭は広いだけでなく、かなり緻密です。この緻密さが庭の深みを出しています。

新たに始めた道路を挟んだ場所にある老人兼施設の庭です。昨年は植えたばかりで土が見えていましたが、今年は見事な花壇に変わっています。

長い花壇が繋がってきました。

昨年はまばらでしたが今年はすっかり草花に覆われています。花壇の縁取りや通路の敷石づくりも始めました。

何もない空き地から、良く短期間でここまで仕上げたか、苦労が偲ばれるとともに、今村さんのパワーに驚かされます。
ただ花好きではここまで行かず、おそらく花で街造りに貢献したいとの想いが溢れているのでしょうか。