薔薇のエッセイ20、24年度薔薇開花日記
今年の薔薇は、例年通リドローシーパーキンスを除いて大体終わりました。これから6月に入ると2番花が始まりますが、1番花に比べると量は3割ぐらいで、気温も高くなるため、開花してもせいぜい2~3日です。
今年は、昨年に比べて開花が早く感じられ、ゴールデンウイーク期間に満開となるかも知れないと危惧していましたが、4月末に花冷えと同じように薔薇冷えの時期があり、蓋を開けてみると例年通りの結果に終わりました。
今年はまたゴールデンウイーク前半に、どうしても行きたかった残雪の白馬山麓を訪れたため、とてもせわしなくなりました。
薔薇のシーズンは、毎日の薔薇の手入れに加えて、薔薇仲間への訪問やオープンガーデンが重なるため多忙です。しかしこの多忙は大好きな薔薇故に楽しい多忙となるのです。
今年は薔薇仲間の訪問記の前に、記憶のあるうちに簡単に薔薇日記を纏めました。
5月2日
旅から帰宅した翌日 前日から雨が続きました。
事前に水やりをしっかり行ったことで、3日間家を空けて信州の旅から帰ってみると、鉢植えの薔薇が多いにもかかわらず、留守中首都圏の方が雨が多かったせいか薔薇は元気でしたが、逆に強い雨を受けて皆うなだれていました。
ラ・レーヌ・ヴィクトリアは開花が早く、帰宅した翌日も雨のためうなだれていました。今年は枝を多く切り過ぎたたため、昨年に比べると花の量は少なかったように感じました。
開花が早いエイブラハム・ダービーは重い花首に耐えられず、うなだれています。
グレハム・トーマスも雨にやられています。パレードは枝を切り過ぎたため、普通はいやになるほど咲くくせに花数は少ないです。
パーゴラのうえでプロスペリティが元気に咲き出しました。
5月4日
昨日から本日、明日連続して薔薇仲間宅を訪問しました。
エイブラハム・ダービーは元気を取り戻しました。20数年前からこの薔薇は我が家の主役のため、うなだれてしまっていると困るのです。
エイブラハム・ダービーの横に名脇役でウィズリー2008を配しています。超特特大のコンテナに植えていますが、あまり花が多すぎないため気に入っています。
スヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾン・クライマーでオベリスクに仕立てています。この薔薇も我が家の主役です
5月6日
今年はクライマーのアルキミストがアーチの側面でも花を咲かせるようになり、とても華やかになりました。
離れていると見られますが、庭にいると見上げなくては見えません。
今年は前庭は華やかになりましたが、主庭は今一でした。主庭の半分は晩秋から3月初めまで日差しが当たらないため、花付きは今一です。手前はローブリッターです。
半分から左側と右側では日差しの条件が、全く異なるのです。左は主に鉢植えで栽培し、右の花壇は主に小花の薔薇を地植えにしています。
ローブ・ア・ラ・フランセーズで昨年までオベリスクに仕立てていましたが日照が十分でないので、枝をほどき旭日に当たるよう誘引しています。この薔薇は色が見事です。
5月7日
マルメゾン、カーディナル・リシュリュー、マイディア、クラウン・プリンセス・マルガリータのコラボです。
5月10日
今年は主庭の薔薇の開花の足並みがそろわず今一でしたが、待望のヒマラヤンムスクが満開になりました。リビングからの景観は素晴らしいです。
主庭の8割まで陽が当たるようになったため鉢植えの薔薇を移動しました。
ポールズ・ヒマラヤン・ムスクが咲き出しました。主庭をコの字型で空間を覆っています。
アルベルティ-ンはヒマラヤンムスクとコラボで誘引しています。
5月11日
前庭の薔薇は最高潮を迎えました。
マルメゾンとマイディアは花が長く次から次へと咲くため、ようやくマルメゾンが咲き終わりましたが、この画像の状態は3週間以上続きました。
ジェームズ・オースチン、ルドューテ、ジャスミーナです。
ジェームズ・オースチンです。
カーディナル・リシリューは無いと寂しいです。主庭にもう1本植えました。
久しぶりにバロン・ジロー・ドゥ・ランが登場しました。
パーゴラの薔薇も満開です。
昨年からパーゴラの薔薇を延長しています。この仕立ては20年前にはデフレ・ア・フルール・ジョーヌやグロアール・ディジョンなどノアゼット系を誘引していました。
ヴィオレット、フェアリーの変種、プロスペリティのミックスです。
パーゴラから家の正面まで誘引しています。ウイズリーも仲間入りしています。
5月22日
小花の薔薇が満開になるといよいよ薔薇の季節は終わりに近づきます。
小花の薔薇が好きです。多少手が掛かりますが強健種なので、剪定誘引以外は手入れはいりません。
北あかりです。
主庭も小花の薔薇をいくつか植えています。
レッドキャスケードです。
5月25日、26日 ランブラーローズの花柄積み
ランブラーは花柄積みが大変です。3脚脚立を持ち出しても、狭い庭のため薔薇に正対できず片手で剪定を行うため、午後遅くまでかかってしまいます。
翌日はヒマラヤン・ムスクの剪定です。
トゲが多いため厚い90㍑のゴミ袋を使用します。パーゴラで1盃、ヒマラヤンムスクで1盃、計150リットルの花柄や枝がゴミになります。
ドロシーパーキンスはまだまだ咲き続けます。
ドローシーは開花期間が長いため、まだこの状態です。この薔薇が終わるとまた作業が始まります。
なんだかんだと言って、薔薇は一年間の栽培作業の結果が全て出ます。7、8年前、5年間ほど新しい薔薇を補充しなかったり、カミキリムシやコガネムシの虫害にあったりして、昔に比べると見る影もありませんでした。薔薇は一度手を抜くとそれを取り返すのに数年かかります。
近年虫害にも対処できるようになったため、マイナス部分がなくなり、新しく補充するプラス部分が多くなりました。今年は前庭がイメージ通リ行けたので、来年は主庭に力点を置きたいと想っています。
もう既に80歳になりいつまで続けられるかは分かりませんが、美しい薔薇を見ていると、もう面倒だから止めようという気にならないから不思議です。登山と同様、続けられる限りやって行こうと想います。