24薔薇友訪問記11, 山崎さんの庭

山崎さんの庭は、広大な芝庭を中心として周囲を和の植栽で植え込んだいわゆる住宅地のど真ん中にあるいわゆる屋敷の雰囲気を漂わす和風の庭です。
長らく自宅でピアノを教えていた山崎さんは、数年前お嬢さんに引き継いでから、ご自身は花への興味が湧きだし、和風の庭の植栽を変えずその一部に次から次へと薔薇を植え始めて行きました。
6,7年前庭の東側の一角を私が薔薇教室を行っていたガーデセンターに薔薇の植栽とパーゴラの工事を行ってから、毎回私の薔薇教室の常連になり、薔薇だけでなく草花を次から次へと増やして行きました。5年前の19年に私が仕事を離れてから、山崎さんにお会いするのは1年に1度のこの薔薇庭の訪問時だけになりましたが、草花に対する興味はピアノ教育で培った研究熱心な姿勢そのもので、今ではハンギングバスケットの資格も習得し、益々拍車がかかっています。

アリスター・ステラグレイです。山崎さん宅に来ると我が家には無くなってしまった懐かしい薔薇に出会います。かって私が薔薇教室で作成していた薔薇庭づくりのシチュエーション別おすすめリストの壁面を飾る基本的な壁紙的な品種に必ず掲載していたノアゼットです。
基本的に優雅な樹形の穏やかな花の品種で壁紙をつくり、その上から同じような傾向の品種を被せ、インパクトが欲しかったら挿し色的な木立性の薔薇を植える方法など提案していました。

山崎さんの庭は広く、多少の薔薇を植えてもディテールを賑わすだけで全体の光景は変わりません。しかし和風の植栽を全て薔薇に変えたとしたら、多分その栽培管理で人一人を常時雇用するようになり、楽しみで行う範囲は軽く超えてしまいます。現在でも和風の植栽の剪定など栽培管理には定期的に植木屋さんに依頼しているでしょう。

植木屋さんの入った植栽の前面に薔薇や草花を並べています。

さまざまな草花やクレマチスが植えられています。この背後には巨大なヒマラヤン・ムスクもありますが庭が広すぎて目立ちません。

庭の入り口から車庫の壁面のアリスター・ステラグレイから庭に回ると群星とチェリーベースが仕立てられたアーチがあります。アーチの手前はサマスノーです。これらは和風の植栽の前面に設置されています。

アーチから母屋を眺めます。

この1画だけでもグレパス・キュール、ディスタンス・ドラムス、セリーヌ・フォレスティア、スイート・チャリオット、ルイーズ・オディがあります。

最初にガーデンセンターが薔薇の植栽と工事をおこなった場所です。この1角は山崎さんの庭仕事での寛ぎのスペースになっています。ピエール・ドゥ・ロンサール、グレハム・トーマス、ローゼンドルフ・シュパリース・ホップ、その他たくさんの薔薇が植えられています。

ここから西方面を振り返ります。薔薇はあと母屋のデッキ前と母屋の西側の2カ所あります。

母屋のデッキ前です。ここはイングリッシュローズが多いです。デス・オブ・ダーバービルズ、ボスコ・ベル、エマ・ハミルトン、デスデモーナなどがあり、ラベンダーピノキオやチャリー・ブラウンなどもあります。

長年親しんできたテス・オブ・ザ・ダーバービルズやボスコベルとは久々の再会のような気がします。

イングリッシュローズのジェネラス・ガーデイナーでしょうか。ながらくヒングリッシュローズに親しんで来ましたが久々の再会です。

西側にも多数の薔薇が仕立てられています。ボンニュイ、バタースコッチ、オディセイア、サナースノー、ポール・スザンヌ、ラプソデイン・ブルーなど
ニュードンやブルー・フォユーもありました。