24薔薇友訪問記16、北本オープンガーデン浪井さんの庭

毎年、北本オープンガーデンで浪井さんの庭を訪れると、今年も浪井さんらしく一生懸命オープンガーデンを華やかに演出していることを感じます。
草花で隅々まで飾られた花の空間は、オープンガーデンに訪れた人に、花に身近に接してその美しさを味わって貰おうと、クリスチャンである浪井さん自身の心が満ち溢れていることを、私だけでなくこの場を訪れた人皆が感じることができます。
冒頭の浪井さんの庭のオープンガーデンの画像を眺めただけでは、ああたくさん花を飾って凄いわね、と想うだけかも知れません。
しかし実際にオープンガーデンの浪井さんの庭に入り込み花々や草花に接すると、オープンガーデンの庭には、日常花と暮らしている人も、あまり花と接する機会のない人も、お母さんに連れられて来たお子さんたちも、飾り物でなく土に植えられた根のある美しい花々や植物の競演にいのちを感じます。そして実際にオープンガーデンに足を運んできた人たちは皆、美しいものに触れて来たという充足感を得て、浪井さんの庭を出るのでしょう。
北本オープンガーデン花結会の会長を長らく務めてこられた浪井さんは、オープンガーデンに来られる人が、1人でもそうあって欲しいと心の中で願っているのかも知れません。

ウエルカムの看板は今年初めて登場しました。

お昼が終わり午後に入りました。大勢の人たちが訪れています。

元ハンギングバスケットの講師だった浪江さんにとってハンギングはお手の物です。
私も昔、薔薇を始める前、季節毎ハンギングバスケットに挑戦しましたが、いつも胸を張れるような作品は出来ませんでした。
浪井さんのハンギングにはそういうレベルを越えたオーラを感じます。

今年は薔薇も満開となりオープンガーデンは良いタイミングになりました。

浪井さんの年季の入ったボーダー花壇です。
もともとボーダー花壇の前身は、英国の牧草地の境界に羊が逃げないように、ニワトコなどの低木を植えて自然の柵をつくったことだと想っています。低木を植えた境界にさまざまな低木や宿根草が茂って、こんもりした緑の空間になり、ピーターラビットのような小動物の住処になったのでしょうか。
今日のボーダー花壇を考案したのは、初期のイングリッシュローズに名を冠せられたガートルド・ジェキルで。彼女はまた庭の周囲に初めてランブラーローズを用いて、自然な田舎家のコテージガーデンを理想とする今日のイングリッシュガーデンを作りました。

毎年登場するズボン型のコンテナです。今年はどこに登場させるか楽しみなのです。

隅々のコーナーまで手を抜かず展開しています。毎日の水やりと花柄積み、悪い癖で花を見るとつい作業量を計算してしまいます。

浪井さんの庭にはメルヘンの世界がいくつも点在しています。これらは全て生きているのです。

昨年は下草のアレンジの見事さに感動しています。同じ素材を使ってもこのように行きません。ここに石があったのか、石を持って来たのか、分かりませんが、
作為的でない自然な空間です。ただこれを維持するためにはかなりの作為が必要ですが、浪井さんはそれらを全てクリアしています。

この下草のシーンは場所を選んで撮影しているのではなく、下草のスナップの8枚ぐらいの画像から重複しないように選択しているだけです。従って浪井さんの庭の一角はこの下草の画像が連なっているとみてください。

浪井さんは多肉植物についても造詣が深いのです。私が1昨年頂いた多肉のアレンジは我が家で元気に育っています。


窓から覗くネコが可愛らしくて思わず撮影してしまいました。このネコは何を想っているのだろうか?浪井さんの庭ではオブジェも人格を持ってきます。

落ち着いたアレンジです。

近年私のガーデニングも薔薇が主体で、これほど今の草花を浴びる機会はありませんでした。浪井さんのオープンガーデンの画像を見ながらブログを書いていると、過去に触れたさまざまな草花の想い出が過ってきました。
同じように仲間と行った過去の山の画像を眺めると、さまざまな思い出が過ります。人生の終盤に置いて花と山という2つの趣味の想い出が過ることは、改めて幸せなことだと想いました。