25薔薇友訪問記12,篠崎さんの庭

篠崎さんは、1昨年まで鴻巣のオープンガーデン花の環会の副会長でしたが、昨年からこの期間フリーとなった篠崎さんと北本のオープンガーデンを回っています。鴻巣と北本は隣街のためオープンガーデンの人たちとは交流があるからです。
浦和から北本まで車では2時間近くかかりますが、新都心から高崎線で北本駅にはあっという間につきます。は今年は運転の得意な篠崎さんに北本駅で落ちあい北本オープンガーデンのお宅を訪問しました。
手始めに篠崎さんの庭を訪問しましたが、あいにく前夜からまとまった雨が降り、午前中早く上がる予報でしたが午前中いっぱい小雨でした。
晴れた時の薔薇の撮影はハレーションを起こしますが、小雨の中の方が緑が美しく撮影できます。

篠崎の庭は薔薇の花が雨の重みでうな垂れているものもありましたが、相変わらず美しい庭でした。

門を入り玄関の入り口には、中学の同級生だった北本オープンガーデンで電設業の故新井さんが作ったガゼボ風アーチを中心に一大花壇が広がっています。

目の前にレイニーブルーを中心とした紫系の薔薇が集まった大きなボーダー花壇が行く手をふさいでいます。庭に入るためには玄関の前のスペースか、上の画像の手前にある密集したアーチを潜らなければいけません。今年は玄関側から入りました。

玄関のまえに行くついでに玄関横のボーダー花壇を撮影します。ジキタリスとデルフィを中心にした絵のようなボーダー花壇です。

庭に回り込みました。画像のボーダー花壇は、先ほど見たレイニーブルーを中止とした紫系のボーダー花壇の裏側に当たります。

ここで庭の全貌が把握できますが、毎年帰宅すると奥のアーチやガゼボの配置の順序を忘れてしまうことが多く訪問記のブログを纏める際苦労します。今回は各フォーカルポイント場所別に撮影しました。

左側に白い薔薇のガゼボがあり、その横に密集した植え込みの奥のコーナーにアーチが設置されています。右側の大型の四角なガゼボの横にアーチがあります。この辺りの配置は複雑です。

ここでいったん元に戻ります。庭の仕切りの巨大なボーダー花壇の奥に、玄関側と反対のもう一つの庭への入り口の密集したアーチがあります。
小売り店舗でのレイアウトを考えた時、大型店は大勢の人たちが目的の商品を探しやすくするため、導線を分かりやすく明確にしてレイアウトを設計しますが、逆に小型店舗のブティックの場合、わざと導線に商品で壁をつくり、わざと場面の切り替えを行い商品の深さとときめきを演出するレイアウトを行います。

篠崎さんの庭は、わざと巨大なボーダー花壇で入り口をふさぎ、庭の入り口からわざと全貌を把握できないように試み、茶室のような狭い入口からやっとのことで庭に入ると、そこはまた異空間が広がっているようなレイアウトです。庭を設計する際、よく考えたなと毎年訪れる度毎に感心してしまいます。

個々のフォーカルポイントです。最初は白薔薇のガゼボです。

この白いガゼボに入ると、そこは緑の園です。美しい空間です。

白薔薇の隣の空間は密集した植え込みです。突き当りはコーナーで当然庭の死角になりますが、突き当りにアーチを建てて真紅の薔薇を誘引しています。
篠崎さんはシュラブローズとアーチとガゼボの使い方が上手です。アーチはアプローチをまたぐ構築物という概念でなく、薔薇の空間演出のための仕立て資材という考え方を徹底しています

庭の主要なフォーカルポイントの四角形ガゼボです。天井に日よけを張って寛ぎスペースを作っています。

ガゼボの隣です。この辺りの壁面も疎かにしていません。

庭から玄関の前を通って篠崎さんのにわを後にします。美しい花々をもう一度カメラに収めます。