北本花結会メンバーと食事会
梅雨明けのうだるような暑さになった海の日、オープンガーデンを実施されている北本花結会の皆さまと食事会を行いました。
花結会の皆さまとは既に10年近いお付き合いをさせて頂いており、毎年オープンガーデンでは訪問させていただいています。
オープンガーデンは、一年中で一番花が美しい季節5月に、趣向を凝らした庭を花好きな人に見て頂く活動で、英国のイエローブックによるオープンガーデンがルーツで、関東では埼玉県の深谷市から始まり、次いで千葉県の流山市、野田市に広がり、最近の情勢は解りませんが、埼玉県では深谷、鴻巣、北本、白岡、さいたま市見沼区、緑区、坂戸市などで行っています。オープンガーデンは地域の人たちの自主的な活動が主体で、市の観光協会などが広報等で援助しています。
私は野田ガーデニングクラブが主催する野田オープンガーデンの会と、北本花結会のオープンガーデンとお付き合いさせていただいていますが、オープンガーデンに参加されることは、単なる花好きでは決してできません。庭を想い想いのデザインで薔薇や草花で埋めるためには、人に見せられるだけのデザイン力も必要です。野田ガーデニングクラブも会員全部がオープンガーデンに参加しているわけでなく、オープンガーデン参加の背後には、草花や薔薇の経験や栽培知識に美しい庭に仕立てる絵心に加えて、オープンガーデン期間以外の膨大な日々の庭の手入れ努力が必要です。オープンガーデンは単に庭にお金をかけたらできるものではありません。
さらにオープンガーデンを行う人たちは、単なる花好きではなく、花を通して地域に植物や花の美しさを共有して貰いたいと言う崇高な意思が働いているような気がします。
期間中人々がオープンガーデンのお宅を訪問すること楽しみは、単なる花の美しさでなく、花に対する崇高な想いを庭のあちこちに見つけられることのような気がします。

プライバシーの問題があるので、出席者の名前は伏せさせて頂きました。もう1人おられましたが、都合で早退しました。

この多肉植物の寄せ植えは、食事会の出席者の方から頂いたものです。さっそく門の横に設置しました。

高崎線北本駅で待ち合わせをいたしました。北本駅のコンコースには、JRや私鉄の駅では珍しく大型の地域の掲示板が設置してあります。昨年もそうでしたが少し早めに着いたので地元の各種サークルの案内ポスターでびっしりと埋まった掲示板を眺めていました。さいたま市はサークル案内は公民館ごことに掲示されていますが、北本駅のこの広大な掲示板を見ると、北本の街の人々が、どのようなサークルで活動されているか一目でわかります。
北本市は政令指定都市のさいたま市と比べると人口64,000人の小さな街ですが、地域の人たちのコミュニケーシヨン活動が盛んで、とてもアットホームな雰囲気を感じます。
オープンガーデンの花結会の人たちも、花が大好きという気持ちが繋がったとてもアットホームな雰囲気です。

車で北本郊外の人気のフランス料理店ダンデライオンに移動します。ダンデライオンとは恐ろしそうなライオンの名前ですが、西洋タンポポの意味です。英国は一時フランスのノルマン王朝に支配された時期があり、その時公用語がフランス語に変わったため、英語にはフランス語源の用語が数多くあります。ダンデライオンの語源はフランス語のライオンの歯ですが、それは縁がギザギザしたタンポポの葉がライオンの歯に似ていることから名づけられました。看板のレストランも語源はフランス語で、綴りが英語らしくないので中学や高校の英語のテストで良く出た記憶があります。

おしゃれな店内です。この奥に部屋があります。ここでおいしいフランス料理を頂きながら3時間以上花談義を楽しみました。
山談義はクラブの仲間と山に行けばいくらでもできますが、私にとって花談義はそうそうできるものではなくその機会も限られているため、とても楽しく感じられました。

メンバーの方から前々日に行った上高地の画像を見せて頂きました。
くっきりとした穂高の稜線はガスに覆われておらず、いかにも梅雨明け直後の光景です。撮影直後のリアルな穂高を眺めることが出来てとても感動します。
私と同じように多くのアルピニストたちは、いつも特別な想いで穂高を眺めています。
今年の花結会の皆さまの美しい庭の数々です。










