薔薇のエッセイ・1月と2月の花久の里

薔薇の冬剪定は薔薇栽培での最大作業です。
薔薇の冬剪定と言っても、クライマーやランブラーなどの長尺薔薇の剪定と誘引、株立ち仕立ての大型シュラブローズの剪定、同じくハイブリットティーローズの剪定、
そしてフロリバンダなどやや小型の薔薇の剪定など多岐に渡ります。その中でも大型パーゴラに仕立てたランブラーローズのように樹高が8m以上にも何本も枝分かれした薔薇や
枝を左右3~4mに横に伸びたクライマーの剪定や誘引作業は、脚立での作業のため恐ろしく時間を要します。

花久の里のような広大な薔薇園の冬剪定作業は、それこそ本数が多く熟達した人々がスピーディに行わないといくら時間をかけても終わることはありません。特に自治体が運営する薔薇園は専従職員だけでは薔薇栽培作業は人手的に不可能なため、多くの薔薇園は自宅での経験豊富な薔薇愛好家たちのボランティア活動によって栽培作業を行っています。

花久の里も熟達した薔薇愛好家のボランティアの人々によって冬剪定作業が行われました。薔薇の本数が多いため、12月、1月は毎週1回ずつ連続して作業が行われました。


薔薇の剪定誘引作業で楽しいのは、新芽が噴き出した時、その剪定誘引の結果が見られることです。さらに開花すれば余計にその結果が明確になるのです。これが薔薇栽培の醍醐味ですが、ボランティアの人たちも、多分みなこの喜びを知っているのです。

冬枯れの薔薇園には独特の美しさがあります。地上の枝は葉もつけず華やかではありませんが、地下では根は冬眠していますが、やがて芽をだすためのエネルギーを蓄えている力強さを感じます。

大型パーゴラに仕立てたランブラーローズの数々も、葉が茂っている季節は地下には想いを馳せることはできませんが、冬のこの季節冬空のの元、地上部は静謐ですが、
根は地下にしっかりと根を張り巡らし、来る春の訪れとともに活動の準備をしょうとしています。

イングリッシュローズの剪定も終わっています。この花久の里ではとうに廃番となってしまったイングリッシュローズの往年の名花も数多く見ることができます。

大型のシュラブを取り囲むフロリバンダなど小型の薔薇の剪定たけなわです。

最後の残った円形のパーゴラに仕立てたランブラーローズの剪定を行います。

豪快に伸びたランブラーローズのフランソワ・ジュランビルの剪定が終わりました。ジュランビルは初期の優れたランブラーローズ、アルベリック・バルビエ、アルベルテ-ンを育種したフランスのバルビエの作品で、私がヒマラヤン・ムスクと共に最初に手に入れたランブラーはバルビエとアルベルティ-ンでした。今思い出すと薔薇を撮影するために発売したばかりのソニーのサイバーショットとノートパソコンを購入し、最初の私のメールのアドレスはバルビエでした。