薔薇のエッセイ・冬の元肥と害虫駆除
冬剪定作業には、薔薇の枝の誘引結束以外に、この時期も地下で休眠しているコガネムシの幼虫やカミキリムシの幼虫の駆除作業とこの時期必需の作業、元肥があります。
これら午前中のみの作業でおこなっていますが、大体コガネムシの幼虫駆除とカミキリムシの幼虫駆除に2日、元肥に2~3日、計5日は最低かかります。ということは冬剪定で20日、害虫駆除と元肥作業で大体25日要します。その他薔薇以外に宿根草の剪定と場合によっては植え替え、クレマチスの冬処理、クリスマスローズの手入れ、アジサイの剪定など5日要するため、12,1,2月の3か月間で3分の1の約1か月は薔薇やガーデニング作業に費やすのです。この他家庭菜園はまた別時間です。
また狭い庭では薔薇の作業効率は生産性がかなり低下します。足場の悪い場所に脚立を立てしかも移動していく脚立作業は剪定作業そのものより前作業に時間を要し、また狭い場所に屈んで行う作業は上着に薔薇のトゲを引っかけたり、小刻みに狭い場所を移動して行うため、著しく能率が低下します。
今おおよそ薔薇の本数は大小合わせて100本近くありますが、薔薇の冬作業に要する日数は、数年前では昼食後午後遅くまで行っていたため15日程度でしたが、今は午前中しかやらないと決めているため倍の30日を要します。
これは体力の衰えを自覚しているためと、日々の営みをガーデニングの時間だけでなく、たくさんの読書やたまにのブログ制作、TVのドキュメンタリー番組や映画視聴も重視しているからです。

真冬の1か月間をまるまるガーデニングに費やすことになりますが、改めて考えるとガーデニングにはこれだけの時間を要した見返りはあるのでしょうか? その答えは否です。
家庭菜園だったら、これだけ時間をかけたらその見返りは物凄いものがありますが、ガーデニングには野菜作りのような具体的な見返りはありません。
それでも薔薇やガーデニングを行う人は、多分自分が病気で動けなくなるまでガーデニングは止めないでしょう。このことについては多くの人たちは納得していると想像します。
ガーデニングは不思議な世界です。そのメリットをしいて形而上的に言えば、自分以外の大地に宿る命の鼓動が感じられること、その命の鼓動と心が共鳴できること、そして自ら自分だけの美の世界を創造できることかなと想います。
実はガーデニング作業の見返りについてはあまり考えた事はありません。ガーデニングの作業中は無心になれることと、オープンガーデンの仲間の人たちも、ふと今無心でこんな作業をしているのかな?と想うこともあります。ガーデニングには多分お互い無償の行為を行っているという連帯感があるような気がします。
これで冬の薔薇作業は全て完了し、後は芽出しを待つだけです。薔薇が庭で一斉に芽出しする時は、我が家の庭はどこよりも凄いパワースポットになるはずです。それが30日を要した冬の薔薇作業の見返りかも知れません。
カミキリムシ、コガネムシ幼虫駆除

薔薇の2大害虫はカミキリムシの幼虫とコガネムシの幼虫であることは異論はないでしょう。
カミキリムシは株元に穴を空けてメインの枝の中を食害しながら空洞化、薔薇に水分をシャットアウトするため、メインの枝を登り出したら直ぐメインの枝は枯れてしまいます。
コガネムシの幼虫は6月頃サナギから成虫になる1週間猛烈に根の白い細根を食害し、これも根が水分を吸収できなくなって1週間ぐらいで枯れてしまいます。カミキリムシは卵から幼虫になって2年間地中に潜伏し、一番強い虫か共食いの勝利者か分かりませんが1匹薔薇に穴を空けて食害します。彼らの活動期は春になってからですが、冬の間は地中で潜んでいる幼虫を攻撃するのが効果的だと想っています。
カミキリムシの幼虫駆除はガットキラーをジョウロに稀釈し薔薇の株元とその周りに散布します。コガネムシの幼虫はダイアヤジノンが効果的で薔薇の株元の周りにそのまま散布し、イショクゴテで土壌と混ぜ合わせます。
次回散布は薔薇が葉を茂らせ始めた頃、再度行うと効果的です。
元肥
肥料やりは寒肥(元肥)と追肥の2とおりあり、特に冬に施す元肥(寒肥)は木そのものの成長を促す大事な肥料やりです。
私は主に3種類施します。1つは微生物入りぼかし肥料、肥料ではありませんが堆肥のマルチング、緩効性化学肥料のIB肥料です。

ここ数年バーク堆肥や牛糞で悩んで来ました。家庭菜園では面積が広いため、牛糞や牛糞入りバーク堆肥でもコストが安く、団粒の維持にはやった方がずっと効果的ですが、これらの用途は肥料でなく団粒構造の土を維持するための腐植の原料として活用します。
樹皮堆肥

薔薇の鉢栽培の場合は、十分に発酵された堆肥でなく不十分な発酵の堆肥が、鉢の中で発酵し続けると薔薇の根は逃げ場がなく不安です。事実そういう害を経験したことがあるため腐植の原料となる堆肥は、健やかな無害の材料から十分時間をかけて発酵したものが必需です。
30数年前年前ガーデニングを始めた頃、全農の堆肥フトールを使用してきましたが、購入の機会が無くなったため、様々な腐葉土、牛糞、堆肥、バーク堆肥など使って来ましたが、せっかく気に入った堆肥を見つけてもホームセンターでは品ぞろえが変わって手に入らなくなり悩んでしました。
今回は近くの全農の小売店に行って相談した結果、肥料を扱う農協店を紹介して貰って待望のフトール20kg4袋とIB肥料20kg、ダイヤジノン3kgを配達して貰いました。
細かいものはアマゾンで購入しており、もう20㎏の大袋を何体もホームセンターに買いに行くのも面倒になっています。
使ってみると昔と全く同じで、十分に発酵された樹皮堆肥で満足のいくものでした。これで堆肥の心配は無くなりました。1袋20㎏ですが容積は40㍑に相当し、薔薇や宿根草のマルチングに4袋80kgを使用しました。、
1B肥料

もう30年も、緩効性化学肥料はマグアンプ、住友化学の薔薇の肥料、そして植え込みの元肥と追肥にはIB肥料を使用しています。肥当たりもなく、優秀で安全な化学肥料です。

宿根草にも薔薇と同じくぼかし肥料、IB肥料、堆肥マルチを施します。

堆肥マルチの後は鎌で土壌をかき混ぜ、根切りも行い刺激を与えます。

既に芽を出し眠りから覚めつつあります。

オールドブラッシュ、アイスバーグ、ゴールデンボーダーは20年以上植え替えた事がありません。

花壇全面を覆うくらい堆肥を撒きたかったのですが、袋が足りませんでした。5袋100kgが必要だったようです。

ここもマルチが足りませんでした。

ここも全面に撒けませんでした。

新苗でも成長の遅い薔薇があります。品種でなく多分台木の問題だと想います。

30年選手のアルベルティ-ンやヒマラヤンムスクには十分に堆肥をあげることができました。なぜか薔薇が喜んでいるようです。
