24薔薇友訪問記3、野田オープンガーデン・小布施さんの庭

野田オープガーデンに参加する会員宅には、オープンガーデン開催の前日の5月5日に回りました。

オープンガーデンはお客さんとして回って観ることは容易ですが、主催者の立場でオープンガーデンを実行するのことは、想像以上に大変なことです。特に主催者の高齢化が進行しどのクラブでも悩みを抱えています。

野田ガーデニングクラブは今年2月の総会で存続の是非の議論を行いました。結果会員が減少しましたが、ガーデニングクラブの存続が決定され、5月6日、7日に参加者8名で今年で12回目を迎えるオープンガーデンを迎えることになりました。野田ガーデニングクラブの中心を担ってきた小布施さんは今年から、肥後さんの後、野田ガーデニングクラブの会長に就任されました。
本日5月5日は野田オープンガーデンの前日に当たり、最初に肥後さんと小布施さん宅を訪問し、以後3人で会員宅を訪問しました。

いつ訪れても多忙な小布施さんは、手際よく庭を纏めています。

オープンガーデンは翌日からですが、既に玄関でオープンガーデンを告知しています。

10年前の小布施さんの庭のスナップ

現在と雰囲気が少し違いますが。

庭の薔薇も今より茂っていないようです。

現在の庭に戻ります。

カーポートの前面にDIYで設置したパーゴラが小布施さんのお宅のハイライトです。

以前に比べるとスパニッシュ・ビューティの花は少なくなりましたが、今でもハイライトである点は変わりません。

このパーゴラが主庭と境界を作っており、パーゴラは薔薇に囲まれて全貌が判然せず、かえって庭の神秘性を高めています。
ノアゼットのマダム・アルフレッド・キャリエールです。

パーゴラの向こうに寛ぎのスペースを設けていて、薔薇の只中で夢の空間を過ごすことができます。

寛ぎのスペースの横には待機している薔薇や宿根草のスペースがありますが、それぞれが舞台の袖で待機しているのでなく、それぞれが端役として舞台に半分挙がっています。

シュラブローズと草花。ハイブリットティの牙城だった京成バラ園芸の地元千葉で、よく昔からシュラブ中心の庭づくりをしていたと想います。

今回参加されませんでしたが石橋さんや会員を止められた日下さんの庭や別府さんの庭でもそう感じました。この赤紫はカーディナル・ヒュームでしょうか。
木戸のある庭はそうたくさん見かけるわけではありません。

小布施さんの庭はアーチを多用し、宿根草の花壇と枝が細く自立しにくいシュラブローズを仕立てており、平面的な視覚でなく空間全体を楽しむように演出されています。
ハイブリット・ムスクのコーネリアでしょうか。ハイブリット・ムスクは20世紀初頭に最後に作出されたオールドローズです。

空間まで活用し薔薇庭を立体的に演出するためにはDIYの構築物が必要です。私もDIYの普及に邁進してきましたが、構築物を建てるにはある程度のやる気と技術が必要です。
しかしDIYは自分のためにつくるもので、施主からの金銭的な契約で行うものでなく、その点がものすごく自由です。またDIYはやりながら上手くいくもので、自分の背より高いパーゴラが完成した時には、自信と満足感で天にも昇る気持ちになるでしょう。小布施さんのご主人も同じ気持ちだと想います。





カーポートのパーゴラとごのガゼボの存在が小布施さんの庭では大きなポイントになっています。


8年前小布施さん宅に初めて訪れた時、この壁面の広大な空間には、スベニール・ドゥ・マルメゾンが仕立てられていました。

こちらは御主人の山野草などの養生所です。