23年薔薇友訪問記10、野田・石橋さんの庭
石橋さんの庭は、アプローチのゲート、石材、木製の長い収納庫、物置を薔薇で覆うためのトレリス、庭の中心のパーゴラ、庭の壁面のウッディ・フェンス、更に薔薇を仕立てるためのフェンスに装着したアイアン支柱などなどDIYとミックスしたガーデンで、9年前初めて訪問した時から注目していました。
これらのDIYアイテムは、家たちこそ異なりますが、我が家で行ってきたガーデンDIYアイテムそのもので、しかも我が家と共通しているのはシュラブローズのガーデンでした。
近年は、入り口のゲートはなくなりましたが、庭のDIYアイテムは、茂った薔薇に隠れているというより、一体となってその存在の効果を挙げています。
ゲートから代わった入り口のアーチを潜ると前方に奥行きが拡がります。特に左手の隣家との境のフェンスに建てたアイアン(プラのコーティング)の支柱に仕立て薔薇が効果的です。
右に躯体の壁面に沿ってDIYの木製収納庫がさりげなく置かれています。この収納庫は3台ほど連結してたくさんの収納能力がありそうです。
庭の入り口のゲートには大きなガーデンの切文字がとても有効で、心ときめく効果を挙げています。。
メインの庭に入ると最初に眼に入るのはレイニ-ブルーです。この奥は以前薔薇で埋まっていましたが、芝の空間に変わりました。
アイアスバーグをはじめシュラブローズがゆったりした樹形で迎えてくれます。
パーゴラの下の憩いのスペースです。パーゴラの左横に小道が通じています。石材のライムカラーとベンチのカラーが、茂った薔薇のグリーンを和らげてくれる心憎い色使いです。
はじめて訪問した時から、なぜか私はこのアングルが気に入っていました。理由は分かりませんが、絶妙な配置だからでしょうか。
この物置の屋根に薔薇を囲んで、見苦しいものを隠すやり方は、私の家と同じ方法です。英国ではランブラーローズの機能の1つに庭の見苦しいところを隠す役割だと言われています。ガーデニングとDIYが重なると道具や資材が増え、どうしても大型の物置や収納庫が必要になります。私も庭の奥に1坪半と、家の裏側の通路に半坪の物置を使用しています。それでも赤玉土や堆肥などは軒下にの野積しています。
皆様の庭を訪問すると、我が家では病気ばかりの薔薇が、訪問先ではそんなことが無縁であるような姿に出会うと、どうしてなのかなと思います。バラ園は風通しや日当たりが十分のため、或いは変な薔薇は除去してしまうため、不健康な薔薇には出会うことはありませんが、住宅街の庭では条件が変わらないため、不思議に思います。
ジャックリーヌ・デュ・プレは我が家では病気に弱い品種の仲間ですが、石橋さんのお宅のデュ・プレはいつ見ても病気のかけらも見当たりません。
さりげない美しさです。