23年薔薇友訪問記17,北本・新井さんの庭

この巨大な薔薇が林立するローズガーデンの主の新井さんは、北本オープンガーデンの役員をされていましたが、近年急に亡くなられてしまい、その後の薔薇の手入れは新井さんのお兄さんと私も知人である薔薇好きな女性と2人で引き続いてオープンガーデンに参加されています。

新井さん宅は13代続いていた農家でしたが、新井さんは鉄道の信号機などの設置やメンテを行う電設会社を経営していて、電設資材と溶接技術を駆使しての薔薇のための巨大な構築物の設置もお手の物で、広い敷地に、入り口の巨大ナゲートや大型ドーム、そして巨大パーゴラなど次々と設置してきました。
奥に見えるラーメン屋さんは新井さんの敷地に借りて建てられています。

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10年以上前、北本オープンガーデンの浪井さんと藤田さんと知り合いになり、オープンガーデンの人たちが集まり藤田さんの庭で剪定作業の教室を行ったことがありました。終わってからの昼食会で、その時初めて新井さんとお話しする機会がありましたが、その時新井さんは趣味で少し薔薇栽培を始めていたようでしたが、私がお尋ねすると、害虫の薬剤にも詳しく、場所も広大であることが分かり農業のプロに向かって薔薇の講習をすることに恥ずかしさを覚えました。その時新井さんの頭の中には壮大な薔薇園の構想が出来上がっていて既に着手されていたのでしょう。
新井さんの薔薇のドリームランドはゲート内から着手し6年前の画像を見ると、このゲートの骨組みはこの年に出来上がっていましたが、4年前の画像ではヒマラヤンムスクが天上を横に伸び始めていました。

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新井さんは趣味人で母屋の日本庭園も見事です。大型の石に造詣が深く各地に出かけては気に入った大型の石を集め豪快な石組をつくっていました。

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新井さんはこういうものもつくることも上手でした。デザイン能力があったのでしょう。

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新井さんはガーデンの周りから植栽を始めましたが、私の想像を絶する見事さに驚き尋ねたら、農業を継ぐとき花卉農家を目指し、園芸の専門学校に行ったことを話されました。薔薇の植栽に当たってオリジナルな肥料と土壌を作っているそうです。それで全て納得しました。

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新井さんの母屋の日本庭園の前の農地に、年季の入った小花の和製ランブラーが、相当数植えられていました。新井さんは趣味で長い間大型の品種の栽培を研究していたことが解りました。そういう背景があるからこそ、短期間にこのような壮大な薔薇のドリームランドが出来るのでしょう。

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一つ一つの薔薇が巨大で、薔薇にはこれだけの能力を秘めていることが解ります。

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新井さんの庭で、いつも見て圧倒されるのはバロン・ジロー・ドゥ・ランの大株です。私も経験がありますが、この薔薇は結構育てにくくこれほど健康な大株に出会うことは少ないのです。

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花柄の処理だけでも大変な作業です。特に高所は時間がかかりそうです。

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構築物の詳細を見ると絶対安全なプロの技が見られ興味深いです。

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無造作に咲いていますが、このような薔薇も一般家庭では大変なものです。