23年薔薇友訪問記4、朝比奈さんの庭

朝比奈さんの庭は再建途中です。その理由はエステサロンの壁面を覆うように見事に拡がっていたピエール・ドゥ・ロンサールとガートルド・ジェキルがカミキリムシの幼虫に食害されて突然枯れてしまったこと、家の東側に大きなウッドデッキがあり、敷地に隣接して大きな林があり、目隠しの役割を果たしていましたが、林の木は全て切られ、デッキの前には遮るものが無くなってしまいました。

ということで、家の壁面ががら空きになってしまったので、新たに薔薇を植えてその成長を待っていることと、東側のデッキの前面に薔薇を這わせるためのネットフェンスを構築し、買いそろえていた様々な薔薇を地植えして、その成長を待っている過程の庭です。

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朝比奈さんのお宅は5年前の18年からたまに訪問していました。朝比奈さんは奥様が最初私の薔薇教室に参加され、その後ご主人が常連として参加され、クライミングローズやランブラーローズの剪定、誘引や肥料、用土のブレンド、植え方など実践的に学ばれました。
ご主人は器用でDIYが得意で、私が親しんだDIYのアドバイスを基に、鉄筋を使用してオリジナルな工夫を施し、薔薇を誘引するためのフェンスやネット、そしてアプローチづくりや花壇の縁石つくりなど次々と実践されて行きました。

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この画像は5年前のピエール・ドゥ・ロンサールとガートルド・ジェキルが見事だった頃の画像です。ガートルド・ジェキルは私が知っている仲でも最大級の仕立てでした。

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朝比奈さんの御主人は器用で、土間コンのネットを使うわずかなアドバイスで、見事にクライマーの誘引ネットを仕上げます。土間コンはコンクリートを打ち込む際の基礎ネットで900×1800の大きさのため、小型セダンには乗らず、SUVかホームセンターの貸トラックを利用しないと運べません。また直ぐ錆びるため、使用前は念入りなペイントが必要です。この土間コンネットと鉄筋を組み合わせてフェンス兼誘引ネットが出来上がります。勿論鉄筋も本来コンクリを流して使用するため、外気にさらしておくと直ぐ錆びるため、事前に入念なペイントが必要です。
土間コンネットに誘引したバフ・ビューティです。

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デッキに向かうアプローチですが、御主人は僅かなアドバイスだけで、連結式の平板を使ってこんなアプローチを作りました。基礎を平らにしたり、アクセントに丸平板を使用したり、施工は大変だったと想います。

レイニーブルーが大きく拡がってきました。

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玄関前の地面も施工しています。

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それぞれの薔薇が成長した姿が見たいと思います。朝比奈さんの薔薇もそれぞれ薔薇の歴史を踏まえた構成になっています。

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土間コンのネットは、所々鉄筋の柱にあおり止めを装着しているので、ビクともしません。

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上の2枚の画像は2年前の画像です。デッキの前面ははるかかなたまで森に近い林で、目線は木に遮られて全く見えませんでした。そのため本格的に薔薇を仕立てていませんでしたが、この空間に薔薇のフェンスを作るため、御主人が急遽得意の土間コンフェンスのDIYを行いました。

朝比奈さんはいつか植えるだろうと買い置きした薔薇が多数あり、それらは皆、いい薔薇ばかりなので、新しく薔薇のフェンスを作るために、薔薇の選択には困りませんでした。

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上の画像は今年訪問した時のものです。フェンスの半分はもともと薔薇が仕立ててあった事もあり、それをベースに新たに薔薇を加えましたが、十分な目隠しになりました。

画像にない右のスペースが充実したら、自然の樹形のランブラーを中心とした素敵な薔薇のフェンスは完成するでしょう。もう少しです。