北アルプス双六山行、最終日
今日は下山の日です。昨日降った雨も上がり、昨日とおなじような好天気です。
上に登る登山者たちは全て出払って、ここにいる人たちは山行を終えて下山する人たちばかりです。
今回の山行で気付いたことは、以前に比べると女性が遥かに多くなり、また単独行の女性はテント泊が多くなったことです。みな大きな荷物を担いで軽やかに歩いています。更に小屋どまりの女性では、ご夫婦が眼に見えて多くなり目立ちましたが、以前に比べると女性同士のパーティは少なくなってきたように感じます。登山道ですれ違う混成パーテイはほとんどテント泊になり、小屋ではご夫婦や、我々より若い少人数の老人パーティが主体となっているように感じました。
山小屋もコロナ禍で改築し、収容人数を少なくして料金を上げていますが、山小屋自体の雰囲気が夫婦や小さなパーティの個の集団になり、かえって単独登山者が浮いてしまっているように感じます。
鏡平山荘で記念写真です。もうここに来ることはないでしょう。
鏡池で槍穂の稜線を脳裏に記憶しながら、しばし眺めます。
鏡池の最後の登りで泣かされた登山道を下ります。正面は抜戸岳です。
登りで日差しに照らされるのが嫌で休まなかったシシウドヶ原で眺望を楽しみます。
ジャンダルム、ロバの耳、馬の背、奥穂高、涸沢岳、滝谷ドーム、北穂高の最後の眺望を楽しみます。この稜線やそれぞれの岩肌には思い出が詰まっています。
秩父沢に着きました。この秩父沢はおいしい水が流れていて、登る人も下る人も必ずここで休むのでいつも賑わっています。
ここで登山者たちを眺めているのも面白いのです。それぞれ限られた短い時間の中で、水を汲む人、何かを食べる人、顔を洗う人様々です。
小池新道入り口まで戻ってきました。この景色も見納めです。
ここから途中ワサビ平小屋を経て新穂高温泉バス乗り場まで延々と林道歩きが続きます。時間があるのでワサビ平小屋でラーメンを食べ生き返りました。
ようやく新穂高温泉のバスターミナルの上まで下ってきました。
吉田さんと新井兄が続きます。
新穂高温泉バスターミナルに着きました。ここからまとまって歩く場所はありません。
平湯温泉に出て恒例のひらゆの森で汗を流し温泉に入り、くつろぎました。バスは新宿バスタ行きで、時間がたっぷりありました。この店のカフェで飛騨コロッケを食べましたが高山の味でした。平湯バスターミナルでは明宝ハムを買いました。岐阜県でしか売っていない地場ハムなので、飛騨に来た時は必ず購入します。冷凍の飛騨コロッケも購入しましたが、味は現地の揚げたてに比べるとかなり落ちます。冷凍だからしょうがないですね。
こうして無事山行が終了しました。明日からは平穏な日常に戻れます。