見沼の自然、東縁の桜回廊

4月3日、見沼自然公園と見沼田んぼの東縁の桜回廊の桜の開花が気になって、散策を行いました。
ここ数日また菜種梅雨が到来して、連日はっきりしない天気が続いています。

東縁の桜回廊を訪れてみると、西縁より開花は遅く未だ2分咲きにも行っていませんでしたが、静かな回廊の散策を楽しむことができました。
いつもこの東縁はクロスバイクで通過していて土手上を辿るのは初めて、見慣れた景色がとても新鮮に感じました。

見沼用水東縁りの土手の桜回廊です。まだ2分咲きでしょう。

土手の斜面にはムスカリとニラバナが群生しています。これは自然でなく組織的に球根を植えたのでしょう。
秋はこの土手の斜面一面に彼岸花が咲きます。

西縁りは東縁りに比べると住宅が少なく散策する人も遥かに少ないです。

図の緑の部分が西縁りと東縁りの用水が流れている土手で、この土手が総延長20㌔の桜回廊を形成しています。さいたま市は何やらギネス登録を意図しているようですが、そんなことをしなくても近隣の人たちで楽しめば良いと想いますし、見沼用水の見苦しいネットを改善するとか桜の咲かない時期の景観を考えた方が良いのではないでしょうか?

見沼の弁天様で7ヶ所あるそうですが、ここの祠が一番大きいです。この先に加田屋新田が拡がっていますが、青田の季節の見沼田んぼの青田の美しさは圧巻です。
近年、訪日外国人たちが、日本の美しい自然を求めて来日していますが、ヨーロッパの小麦畑も美しいですが、7月の青田の美しさは天下一品で、近年日本人でも知らない人たちは多いと想います。

珍しいシキミが満開です。シキミは香木で葉を粉末にして焼香用の沫香や安価な線香の原料として使われています。実や毒があるため庭木に植える人は少ないです。しかしシキミの常緑の明るい青々しい葉は関西ではお寺の祭壇でよく使われるそうです。

青田の美しい時は、時々クロスバイクを止めてこの弁天様から見沼田んぼを眺めます。

見沼用水の東縁りです。明治時代まで見沼用水は運河として使われてきましたが、東縁の方が広く水量が多いため、舟は東縁を航行していました。

用水の東縁から取水する灌漑設備です。4月も半ばになると田んぼに水を入れて耕します。

見沼自然公園です。見沼田んぼを干拓した井沢弥惣兵衛の銅像です。

八代将軍吉宗は幕府の財政状況を改革すべく大規模な新田開発を行うために紀州藩で新田開発に実績のあった紀州藩士井沢弥惣兵衛を江戸に出仕させ見沼の水田開発を命じ5000両を投じ開拓に当たらせました。

見沼田んぼは沼沢地だったため、今でも昔の名残の沼が残っています。雨が本格的に振り出してきました。

この沼は湧き水です。多分豊富なミネラルのため野鳥の楽園となっています。

来た時は結構人影が見られましたが、カメラマンを除いて皆どこかへ行ってしまいました。

桜回廊西縁りの桜、一部

西縁の桜回廊は場所によって開花状況は大いに異なります。下記は市立病院の裏側で、昨日(4日朝)の画像です。毎年このエリアが一番早いですが満開になりました。既に雨で散り始めています。
変な年です。