23年薔薇友訪問記14,鴻巣・篠崎さんの庭

篠崎さんは鴻巣オープンガーデン「花の環」会の副会長です。

篠崎さんの庭は、全体の光景、細部の光景ともに見どころが多く、短時間ではとても見切れません。
それは個々の植栽も素晴らしいこともありますが、庭のレイアウトが非常に上手くできていて、一瞥しただけでは全貌が把握できない構造になっているからだと想います。

これは専門店の店づくりの、わざと目線を遮る壁をいくつか作って、次々と場面が変えて行く手法と似ていいます。アーチを多用した薔薇の壁は、あたかも迷路のように存在し、目線の上、中、下くまなく薔薇や草花で覆い、その渦中にいるとあたかも秘密の花園に迷い込んだ錯覚を与えるのです。

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庭の入り口は3箇所ありますが、いずれも薔薇で覆われていて、どこから入るか一瞬迷います。

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玄関の方に眼をやるとそこにも大きな薔薇の塊があります。この光景に吸い寄せられてしばし足を止めます。

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カーポートの奥がどうやら庭へのメインの入り口になるようですが、個々に行くためには巨大に膨れ上がった薔薇アーチを潜らなければいけません。

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アーチを潜ると3カ所のビューポイントが眼に入ります。通常ビューポイントは1箇所に設けるのですが、篠崎さんの庭は2箇所のビューポイントが円形劇場のように並んでいます。

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2つのポイントの間の小道の左右に魅力的なエリアが庭の深みを醸し出しており、そこに思わず足を踏み入れてしまいます。

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谷間の小道を戻り、大きなパーゴラの下のチェアに腰を下ろしたら、ここで篠崎さんの庭のエキスはほぼ堪能できるでしょう。あとは仕上げの味が待つのみです。

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パーゴラの奥では、シンプルなこのようなシーンにも出会います。

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庭に入って来た路を振り返ります。

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玄関方向です。最初によくこんな壁を作ったなと想います。

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この壁が秘密の花園をつくっています。

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密植の効果です。

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ウッドフェンスは薔薇に合いますね。
ローズガーデンの美しさを堪能しました。