25薔薇友訪問記25、朝比奈さんの庭

朝比奈さんの庭を訪問するのは2年振りでした。以前はピエール・ドゥ・ロンサールが壁面を覆って朝比奈さん宅のフォーカルポイントを形成していましたが、枯れてしまって今は再建中です。
ランブラーローズはよほどのことに無い限り枯れることはありませんが、大輪系のシュラブローズは大型に仕立てた場合、満開時は実に見事ですが、花に多大のエネルギーを取られるために、寿命は短く目立つ仕立てはリスクがあります。
またしばらく訪問しない間にメインの庭の状況も変わり、現在は表、裏庭共に再建中です。ただし朝比奈さんのご主人がDIYが得意で、薔薇栽培にも積極的なため再建は時間の問題でしょう。

以前はこの壁面が見えないくらい薔薇に覆われていました。

多分ハバフ・ビューテイと想いますが正面玄関の庇を覆い始めています。ご主人の誘引のヒットです。

クライマーとして私はハイブリット・ムスクが大好きで随分と人に勧めました。ハイブリットムスクは英国の牧師のベンバートンが生涯かけて教会の庭に植える薔薇を育種してきました。ハイブリットムスクはムスクローズとチャイナローズの交配で産まれた最後のオールドローズで連続開花し、しかもクライマーとして仕立てられ、病気に強く、いわゆる実用薔薇の極致です。バフ・ビューテイは弟子のベントールが作出しました。

懐かしく大好きだったウォルトン・オールドホールです。淡いアプリコットのディープカップのイングリッシュローズは品が良く、ある意味イングリッシュローズの集大成のような気がして、多くの知人に勧めましたが、余り強くなかったせいか私のウォルトンを含めて寿命は短かったようです。朝比奈さんのウォルトンは健在で活き活きしています。

裏庭の広大なウッドデッキから眺めた入り口のアーチです。

裏庭のデッキに上がる場所には初めて植えたアンジェラがあります。

デッキの上から見た背景の薔薇たちです。以前は見通しが良かったのですが、隣地が土の集積場に代わったため、業者と交渉して目隠しを設置して貰ったそうです。

この背景を薔薇で埋めるために、大型の薔薇を仕立ててきましたが、計画途中でフェンスに代わってしまいましした。かえって目隠しフェンスが構築されたことにより。落ち着く気分に変わりそうです。

薔薇の壁と新たに建ったフェンスの間の空間は、菜園にしようと改造を始めています。菜園は横の庭にありますが、ご主人にとってはいくらあって良いようです。