美しい秋の朝と、またまた秋の味覚

秋が深まった早朝、見沼田んぼには、びっくりするほど美しい光景が現れます。
地面を覆い水墨画のような風景や、夏には見ることのできない美しい夜明けの空に遭遇します。この時期は起床して雨戸を開ける際、空の雲を確認しデジカメを持参するか判断します。

この日は2日に亘って霧が現れました。私は山の霧は好きですが、車での走行中の霧は大嫌いです。信越道の軽井沢近辺の霧は大嫌いで、度々ルート変更を強いられたことがありました。車通勤でしたが自宅付近の霧は夜明け近辺のため、通勤時間には消えてしまい困った記憶はありません。
しかしウオーキング中、主要県道を横切りますが、県道の大橋を渡る際、路線バスをはじめ通勤の車が、フォグランプやヘッドライトを照射しながら低速で霧の中から現れると大変だなと想い、自分が霧が特に苦手なため事故の無いことを願ってしまいます。


見沼田んぼの霧は、中心を流れる芝川の上に広がる霧のため、市街地に入ると直ぐ消えてしまいます。

歳を採ると、話と言えば想い出話しか無くなりますが、車で遭遇した3時間以上徐行してしか進めなかった最悪の霧に遭遇したことを思い出します。
それは30代の時、12月頭に仲間4人と北八ヶ岳にある標高1800mにある浦高ワンゲルの山小屋に向かった時です。金曜日夜、内山峠を通って松原湖から深夜、稲子湯への林道を辿りました。季節も遅いと想いながらも雪の情報もないので出かけたのです。松原湖への段丘を登るころから周りには深い霧が立ち込め、白樺林の別荘地辺りに来ると、ライトは霧に反射して数m先どころか3m先も見えなくって道幅が判然としなくなりました。これでは前に進むことも出来ず、仲間2人に歩いて左右に懐中電灯で道幅を表示しながら、ローギヤで進行しました。いい加減進んだ時、突然目の前に大岩が現れびっくりして、下車して確認すると稲子湯の分岐の大岩でした。林道はここから右折し斜面を撒いて進みます。今までは樹林帯の中の道でしたが、今度は右側の車輪を外したらガードレールも無いので即転落です。
仲間に左右徒歩で先導して貰って何時間走行したか覚えていません。その時感じたのは、北八ヶ岳は新しい自動車道路が開発されて車で楽に麦草峠を越えられるようになっても、山の気候や厳しい自然は全く変わらないという事でした。霧が出ると碓氷峠や軽井沢近辺の霧を思い出しますが、あの時の北八ヶ岳の霧の凄さはレベルを越えていました。

霧の中から日の出が始まりました。

面白いことに夜明け直前から鳥が舞うことです。ずっと夜明けを待っていたのでしょう。

旭日が登ってきました。

水鳥たちも一斉に出航開始します。

畑作業

逆L字型の場所が、我が家が借りている菜園です。ここだけだったら良いのですが、左の水路に面した農道も市道ですが、伸び放題だとみっともないので雑草処理を行っています。

畑には薬剤を使用しないので、害虫に侵されない時期と侵されない野菜しか栽培しません。半月前に種まきしたホウレンソウ、小松菜、三つ葉が芽を出してきました。

隣の菜園の人から頂いた岩槻ネギとキャベツ苗も植えました。

チンゲンサイの芽も大分伸びてきました。これら野菜は家内が行っていて、私は畝づくりと堆肥入れを担当します。

今年から畑が倍の広さになったので、私が土譲づくりと畝づくり、周辺の雑草処理に手を貸していますが、どうやら手を貸すというよりこれらは私の担当の仕事になってきました。
薔薇栽培で培った土壌づくりの効果でしょうか?今年はトマトは不作でしたが、ピーマンとナスは家内が驚くほどの豊作が続いています。

今回もこんなに収穫しました。まだまだ収穫が続きそうです。今年の夏以降はナスとピーマン料理のおかずが猛烈に増えています。

ナスはもう花が咲かなくなりました。後1回の収獲で終わりです。今までにない豊作のため家内は驚いています。今年の気候が良いのか私の土づくりが良いのか分かりません。

「秋茄子は○に食わすな」という誰が考えたのか大嫌いないやらしい格言があります。
私は縄文時代から自然環境に恵まれた日本人は世界有数の豊かな食生活を送って来た民族と想っています。特に四季の変化が顕著な我が国では、さんまを初め魚も油が乗り、お米は新米の香りに包まれ、果物は色付き、新そばなど、秋の味覚が世界一豊富です。
「秋茄子は○に食わすな」というほど、キュウリ、トマトとともに夏野菜を代表する夏の茄子の瑞々しさに比べたら、秋茄子だけが特別おいしいとは思いません。
今回も袋いっぱい収穫できました。我が家の茄子は土譲づくりにケチっていないので、夏も秋もおいしいです。

種子撒きでタマネギ苗を作るのは面倒なため、農協の売店に苗を予約しました。11月中旬に入荷するため苗床をつくります。牛糞堆肥と豚糞堆肥40㌔をすきこみ、苦土石灰を施します。後は配合肥料もすきこみます。

とりあえず畝は作りましたが、マルチを設置するので、その時修正します。農家の人みたいには上手に畝をつくれませんが、これも回数を行えば格好がついてくるでしうょう。

夏の畑を賑わした植物を整理します。私の大嫌いなモロヘイヤの大株。オクラ、そしてシソジュースでお世話になった何株かのシソの木、そして仏花の主力となったジニアなど抜いて整理します。

千日紅は何株も種子撒きし大株になりこれも仏花の主力でした。家内は花を採集してドライフラワーにして珠づくりにしました。5本は既にお嫁に行っているそうです。

農協の売店でたまたま百目柿を見つけました。形の大きさは不揃いですが農家が栽培したのでしょう。

一番大きい柿は次郎柿の倍の大きさです。

前回収獲した干し柿40個は、既に20個を消化しました。やはり大きさが物足りませんでしたが、今度は食べ応えがありそうです。
秋田では熊の被害を阻止するため大量の渋柿を切り取っていると報道されています。渋柿のウエイトが大きいためで出荷できず廃棄にされているようです。干し柿をつくる人もいなくなっているみたいです。

里芋の収穫

今年3回目の収穫です。今年初めて行いました。コストが安く収量の多い野菜は、ジャガイモやサツマイモ、ダイコン、里芋、八つ頭などが挙げられますが、縄文人が里芋を知っていたら楽だったろうなと思って調べてみたら、縄文晩期には既に我が国に入っていたようです。一番古い野菜はレンコンだそうですが、これも想像するに縄文海退期に
陸地が現れた泥濘の海岸で栽培されたのでしょう。

里芋は一株で相当数の里芋が収穫され茎も芋茎で食用になるため。縄文人にとってドイツ人のジャガイモと同じように、家族で一冬食料をまかなえるほど収量が多い植物です。実際は縄文人が多く住む寒い地域に向かない植物見たいですが、多分そうだと想っていたものの、これほど簡単にできるとは驚きました。ました大きな葉は夏中茂って除草の手間がかかりません。

茎を切り取って根だけにします。この茎がいわゆる芋茎(ズイキ)で乾燥して煮るとおいしいです。しかし皮を剥いたりアク抜きをしたり料理に手がかかるため家内は極めて消極的です。

掘り上げた根を分解し細根を取り除きます。結構楽しいひと時です。

今回は3株でバケツ2個分収穫しました。

収獲しても水洗いして土を落とすのがやや面倒です。地方に行くと急な水が流れる水路に、木箱で作った里芋の皮むきを設置し、木箱の回転で皮むきができる風景をTVで見たことがあります。ふかして食べる際は皮は手で向けば問題はありませんが、料理には皮むきが必需です。何事も簡単には食べられないものです。